こんにちは。
原裕輝です。
いつもありがとうございます。
●今回の記事の概要
本当は寂しい、不安、わかってほしい。そんな気持ちがあるのに、「私さえ我慢すれば」と飲み込んでしまうことはありませんか?
今回は、しっかり者に見られやすいA子さんの恋愛ケースを通して、なぜ自分の気持ちを言えなくなるのか、その心の背景をたどっていきます。
優しさゆえに抱え込みやすい方に、ぜひ読んでいただきたいお話です。

原裕輝です。
いつもありがとうございます。
●今回の記事の概要
本当は寂しい、不安、わかってほしい。そんな気持ちがあるのに、「私さえ我慢すれば」と飲み込んでしまうことはありませんか?
今回は、しっかり者に見られやすいA子さんの恋愛ケースを通して、なぜ自分の気持ちを言えなくなるのか、その心の背景をたどっていきます。
優しさゆえに抱え込みやすい方に、ぜひ読んでいただきたいお話です。

今日のテーマ
「私さえ我慢すれば」と自分の気持ちを飲み込む心理:A子さんの恋愛ケース
*こちらの記事はアメブロに掲載したものを、原の公式ブログでも読めるように掲載しています。
文:心理カウンセラー 原裕輝(はらひろき)
今回は、
「私さえつらいことを飲み込めば」
という心のパターンについてお話ししてみたいと思います。
⸻
■しっかり者に見えるA子さんが、一人で抱え込んでいたもの
とある女性の物語です。
便宜上、A子さんとします。
A子さんは、周りからは「しっかりしている」「頼れる人」と見られやすい方でした。
周囲の人にも気を配ることができ、落ち着いて物事を見渡すこともできる。
精神的に成熟した大人の女性と見られ、後輩からも憧れられるような人物です。
しかし、周囲から見られている印象とは違い、
ご本人は仕事にも人間関係にも自信が持てず、
いつもどこかに不安を抱えながら生きていました。
周囲の人は、まさかA子さん本人がそんなふうに自信を持てず、不安を抱えているとは想像もしません。
なぜなら、その気持ちを周囲の人に話していないからです。
もちろん、そのようなことは多かれ少なかれ誰にでもあることかと思います。
職場の同僚やご近所の人、そこまで親しくない知り合いに、自分の心の内を全部話すわけではありませんよね。
あなたもそうではありませんか?
けれど、A子さんの場合は、誰にも言っていなかったのです。
親しい友人にも。
そして、パートナーにさえもです。
■頭ではわかっていても、相談できなかった理由
A子さんに聞いてみました。
「周囲から“しっかりしている”“頼れる人”と見られるくらい、悩みや不安を表に出さず、ずっと一人で抱え込んでこられたのは、しんどくはなかったですか?」
すると、
「しんどいです。しんどい思いが解消しないまま、新たな悩みやしんどさもまた隠してしまって、どんどんしんどくなっています」
という答えが返ってきました。
A子さんいわく、
悩んだ時や不安がある時は、一人で抱えず、誰かに相談したほうがいいということは、読んだ本にもネットの記事にも書いてあったそうです。
それを読んで、A子さん自身も「そうだなぁ」と思っていたとのことでした。
本やネットの記事には、
「パートナーや友人も、頼ってもらえるとうれしいものです」
といったことが書かれていて、それを読んでA子さんも「そうだなぁ」と頭では理解していたそうです。
つまり、頭では
「一人で抱えなくていい」
ということは、よくわかっていたのです。
しかし、いざ彼氏を目の前にすると、
『私さえしんどい思いを飲み込めば、彼に心配をかけずにすむし、迷惑をかけなくていいんじゃないか』
という気持ちが湧いてきて、毎回、つらい気持ちを一人で抱える結果になってしまうとのことでした。
⸻
■「私が我慢すれば、お母さんは困らない」と思った子ども時代
A子さんにいろいろな角度からお話をうかがっていくと、
『私さえしんどい思いを飲み込めば』
という思考パターンは、子どもの頃にできたものだとわかってきました。
A子さんは子どもの頃、お母さんに対して「寂しい」「不安」という気持ちを持っていたようでした。
A子さんのお母さんは夜遅くまで仕事をしていました。
小学生くらいの子どもが、夜、一人で留守番をしていたら、寂しくもなるし、心細くもなりますよね。
お母さんが出かけたあとの家は、しーーーんと静かで、
さっきまで聞こえていた物音がなくなり、
家の中に、自分ひとりだけが取り残されたような感じです。
そうなんです。
A子さんは寂しくて、心細かったのです。
ある日、A子さんは、お母さんが仕事に行く間際に
「今日は一緒にお家にいてほしい」
と言ったことがあるそうです。
すると、お母さんは、とても困った表情をしたとのことでした。
その時のことを、カウンセリングの中で思い出してきました。
「私が寂しいと言うと、お母さんを困らせてしまう」
本当は「行かないで」と言いたいし、
寂しいから一緒にいてほしいとも言いたいし、
家で一人ぼっちになりたくないとも思っていたんです。
でも、それを言うと困らせる気がしたので、
「私が我慢すれば、お母さんは困らない」
そう思ったことも思い出しました。
自分の寂しさよりも、お母さんを困らせないことを選んだんですね。
まだ甘えたい年頃なのに。
それは、とても優しさのある選択です。
でも、その選択は、あまりにも切ないなぁ、と私は思ってしまいます。
⸻
■子どもの頃の心のパターンが、大人の恋愛に影響していた
大人になったA子さんは、小学生の頃とは置かれている立場も事情も違います。
けれど、その時に作られ、深層心理に根付いた
「私が我慢すれば、お母さんは困らない」
というプログラムが、彼氏を前にして悩みを相談しようとした時や、自分の気持ちをシェアしようとした時に、
『私さえしんどい思いを飲み込めば、彼に心配をかけずにすむし、迷惑をかけなくていいんじゃないか』
という気持ちを生み出していたのです。
頭では「悩みを抱えず、相談したほうがいい」とわかっていても、深層心理に根付いたプログラムが、それを邪魔していたわけですね。
つまり、A子さんの意思の力が弱いからできなかったわけではなく、
理解度が浅いわけでもなく、
そうせざるを得ない心のパターンが働いていた、ということなんですね。
ですので、カウンセリングでは、その深層心理に根付いたプログラムを書き換えていくアプローチをしていきました。
その一環として、A子さんに私はこんなお話をしました。
「あなたの心の中に、お母さんを困らせたくないと思って、寂しい気持ちや不安な気持ちを一人で我慢している、小さな頃のあなたがいると思ってみてください。
その子が今も、愛する人を困らせないように、一人で我慢し続けているわけです。
あなたは、その女の子に、なんて言ってあげたいですか?」
するとA子さんは、
「本当は寂しかったよね」
「本当は心細かったよね」
「よく我慢してきたね」
「あの時とは状況が変わったから、もう一人で我慢しなくていいよ」
と、その子に言ってあげていました。
それは、ずっと置き去りになっていた気持ちを、ようやくわかってあげられた瞬間でもあったのです。
そうやって、自分の中で抱えてきた、まだ消化できていない気持ちに寄り添っていきました。
そして、時には涙とともにその思いを流し、当時の気持ちを癒やしながら、心のプログラムの書き換えをしていったのです。
そしてA子さんに、私はさらにお願いしました。
「“私が我慢すればいい”と思っていた小学生の自分に、
よかったら『私の気持ちも大切にしていいんだよ』
と言ってあげてもらえませんか?」
と。
実際のカウンセリングでは、ここに書いたよりももっと丁寧に時間をかけて進めていきました。
小学生の頃の自分をイメージしてもらいながら、時間をかけて、心の中にいるその子に言葉をかけていったのです。
そうやって心のプログラムを書き換えていくことによって、A子さんは少しずつ彼氏に、自分の悩みを相談したり、自分の気持ちをシェアできるようになっていきました。
⸻
■「私さえ飲み込めば」と思ってしまうあなたへ
こういうテーマを持っている方は、本当にたくさんいらっしゃいます。
・人に心配をかけないように、悩みを一人で抱えてしまう方
・自分さえ我慢すればいいと、人を優先しすぎてしまう方
・愛する人に負担をかけちゃいけないと思って、一人で抱えてしまう方
ずっと一人で抱えてきた方ほど、
「人に頼ること」より、
「私が我慢すればいい」と思うほうが自然なのかもしれません。
だって、そのほうが周りを困らせずにすむように感じるし、波風も立てずにいられるように思えるからです。
それは、あなたの良いところでもあります。
だけど、相手に負担をかけないようにと、自分さえ飲み込めばいいと思いすぎて、自分に負担がかかりすぎているようであれば、頑張りすぎているのかもしれません。
もしそうであれば、
「一人で飲み込みすぎなくていい」
と、自分に言ってあげてもいいのかもしれませんね。
もしこの記事を読んで、
「これ、自分のことかもしれない」
と感じられた方がいらしたら、
どうか、一人で頑張りすぎないでくださいね。
「私さえ我慢すれば」と自分の気持ちを飲み込む心理:A子さんの恋愛ケース
*こちらの記事はアメブロに掲載したものを、原の公式ブログでも読めるように掲載しています。
文:心理カウンセラー 原裕輝(はらひろき)
今回は、
「私さえつらいことを飲み込めば」
という心のパターンについてお話ししてみたいと思います。
⸻
■しっかり者に見えるA子さんが、一人で抱え込んでいたもの
とある女性の物語です。
便宜上、A子さんとします。
A子さんは、周りからは「しっかりしている」「頼れる人」と見られやすい方でした。
周囲の人にも気を配ることができ、落ち着いて物事を見渡すこともできる。
精神的に成熟した大人の女性と見られ、後輩からも憧れられるような人物です。
しかし、周囲から見られている印象とは違い、
ご本人は仕事にも人間関係にも自信が持てず、
いつもどこかに不安を抱えながら生きていました。
周囲の人は、まさかA子さん本人がそんなふうに自信を持てず、不安を抱えているとは想像もしません。
なぜなら、その気持ちを周囲の人に話していないからです。
もちろん、そのようなことは多かれ少なかれ誰にでもあることかと思います。
職場の同僚やご近所の人、そこまで親しくない知り合いに、自分の心の内を全部話すわけではありませんよね。
あなたもそうではありませんか?
けれど、A子さんの場合は、誰にも言っていなかったのです。
親しい友人にも。
そして、パートナーにさえもです。
■頭ではわかっていても、相談できなかった理由
A子さんに聞いてみました。
「周囲から“しっかりしている”“頼れる人”と見られるくらい、悩みや不安を表に出さず、ずっと一人で抱え込んでこられたのは、しんどくはなかったですか?」
すると、
「しんどいです。しんどい思いが解消しないまま、新たな悩みやしんどさもまた隠してしまって、どんどんしんどくなっています」
という答えが返ってきました。
A子さんいわく、
悩んだ時や不安がある時は、一人で抱えず、誰かに相談したほうがいいということは、読んだ本にもネットの記事にも書いてあったそうです。
それを読んで、A子さん自身も「そうだなぁ」と思っていたとのことでした。
本やネットの記事には、
「パートナーや友人も、頼ってもらえるとうれしいものです」
といったことが書かれていて、それを読んでA子さんも「そうだなぁ」と頭では理解していたそうです。
つまり、頭では
「一人で抱えなくていい」
ということは、よくわかっていたのです。
しかし、いざ彼氏を目の前にすると、
『私さえしんどい思いを飲み込めば、彼に心配をかけずにすむし、迷惑をかけなくていいんじゃないか』
という気持ちが湧いてきて、毎回、つらい気持ちを一人で抱える結果になってしまうとのことでした。
⸻
■「私が我慢すれば、お母さんは困らない」と思った子ども時代
A子さんにいろいろな角度からお話をうかがっていくと、
『私さえしんどい思いを飲み込めば』
という思考パターンは、子どもの頃にできたものだとわかってきました。
A子さんは子どもの頃、お母さんに対して「寂しい」「不安」という気持ちを持っていたようでした。
A子さんのお母さんは夜遅くまで仕事をしていました。
小学生くらいの子どもが、夜、一人で留守番をしていたら、寂しくもなるし、心細くもなりますよね。
お母さんが出かけたあとの家は、しーーーんと静かで、
さっきまで聞こえていた物音がなくなり、
家の中に、自分ひとりだけが取り残されたような感じです。
そうなんです。
A子さんは寂しくて、心細かったのです。
ある日、A子さんは、お母さんが仕事に行く間際に
「今日は一緒にお家にいてほしい」
と言ったことがあるそうです。
すると、お母さんは、とても困った表情をしたとのことでした。
その時のことを、カウンセリングの中で思い出してきました。
「私が寂しいと言うと、お母さんを困らせてしまう」
本当は「行かないで」と言いたいし、
寂しいから一緒にいてほしいとも言いたいし、
家で一人ぼっちになりたくないとも思っていたんです。
でも、それを言うと困らせる気がしたので、
「私が我慢すれば、お母さんは困らない」
そう思ったことも思い出しました。
自分の寂しさよりも、お母さんを困らせないことを選んだんですね。
まだ甘えたい年頃なのに。
それは、とても優しさのある選択です。
でも、その選択は、あまりにも切ないなぁ、と私は思ってしまいます。
⸻
■子どもの頃の心のパターンが、大人の恋愛に影響していた
大人になったA子さんは、小学生の頃とは置かれている立場も事情も違います。
けれど、その時に作られ、深層心理に根付いた
「私が我慢すれば、お母さんは困らない」
というプログラムが、彼氏を前にして悩みを相談しようとした時や、自分の気持ちをシェアしようとした時に、
『私さえしんどい思いを飲み込めば、彼に心配をかけずにすむし、迷惑をかけなくていいんじゃないか』
という気持ちを生み出していたのです。
頭では「悩みを抱えず、相談したほうがいい」とわかっていても、深層心理に根付いたプログラムが、それを邪魔していたわけですね。
つまり、A子さんの意思の力が弱いからできなかったわけではなく、
理解度が浅いわけでもなく、
そうせざるを得ない心のパターンが働いていた、ということなんですね。
ですので、カウンセリングでは、その深層心理に根付いたプログラムを書き換えていくアプローチをしていきました。
その一環として、A子さんに私はこんなお話をしました。
「あなたの心の中に、お母さんを困らせたくないと思って、寂しい気持ちや不安な気持ちを一人で我慢している、小さな頃のあなたがいると思ってみてください。
その子が今も、愛する人を困らせないように、一人で我慢し続けているわけです。
あなたは、その女の子に、なんて言ってあげたいですか?」
するとA子さんは、
「本当は寂しかったよね」
「本当は心細かったよね」
「よく我慢してきたね」
「あの時とは状況が変わったから、もう一人で我慢しなくていいよ」
と、その子に言ってあげていました。
それは、ずっと置き去りになっていた気持ちを、ようやくわかってあげられた瞬間でもあったのです。
そうやって、自分の中で抱えてきた、まだ消化できていない気持ちに寄り添っていきました。
そして、時には涙とともにその思いを流し、当時の気持ちを癒やしながら、心のプログラムの書き換えをしていったのです。
そしてA子さんに、私はさらにお願いしました。
「“私が我慢すればいい”と思っていた小学生の自分に、
よかったら『私の気持ちも大切にしていいんだよ』
と言ってあげてもらえませんか?」
と。
実際のカウンセリングでは、ここに書いたよりももっと丁寧に時間をかけて進めていきました。
小学生の頃の自分をイメージしてもらいながら、時間をかけて、心の中にいるその子に言葉をかけていったのです。
そうやって心のプログラムを書き換えていくことによって、A子さんは少しずつ彼氏に、自分の悩みを相談したり、自分の気持ちをシェアできるようになっていきました。
⸻
■「私さえ飲み込めば」と思ってしまうあなたへ
こういうテーマを持っている方は、本当にたくさんいらっしゃいます。
・人に心配をかけないように、悩みを一人で抱えてしまう方
・自分さえ我慢すればいいと、人を優先しすぎてしまう方
・愛する人に負担をかけちゃいけないと思って、一人で抱えてしまう方
ずっと一人で抱えてきた方ほど、
「人に頼ること」より、
「私が我慢すればいい」と思うほうが自然なのかもしれません。
だって、そのほうが周りを困らせずにすむように感じるし、波風も立てずにいられるように思えるからです。
それは、あなたの良いところでもあります。
だけど、相手に負担をかけないようにと、自分さえ飲み込めばいいと思いすぎて、自分に負担がかかりすぎているようであれば、頑張りすぎているのかもしれません。
もしそうであれば、
「一人で飲み込みすぎなくていい」
と、自分に言ってあげてもいいのかもしれませんね。
もしこの記事を読んで、
「これ、自分のことかもしれない」
と感じられた方がいらしたら、
どうか、一人で頑張りすぎないでくださいね。