こんにちは、カウンセラーの原裕輝(はらひろき)です。
いつもありがとうございます。

本日の記事は、カウンセリングサービスの母体である神戸メンタルサービスの【メンタル通信】というメールサービスで流した記事です。

皆さんの何かのヒントや、お役にたてればと思いブログに転載しますね。

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頑張っても満たされない…その不足感、あなたのせいじゃないかも

*以下はメンタル通信の内容です。

こんにちは。神戸メンタルサービスの原裕輝です。
いつもありがとうございます。

3月のヒーリングワークアドバンスの開催が近づいてきました。
今回は、アドバンスのテーマにもなっている「不足感」について、少し予習になるお話を書いてみます。

お勉強系なので少し文章が長いです。
必要なところだけ拾い読みでも大丈夫です。

よかったら、休み休みしながらでも、読んでいただければ嬉しいです。



■不足感って?

3月のヒーリングワークアドバンスのテーマは、「自己価値を取り戻す〜不足感を超えて〜」です。

「不足感って何?」って、思いませんか?

不足感は、単独の感情というよりも、いろんな感情や考えが混じり合ってできる“体感”だと言えます。

3月のヒーリングワークで不足感を癒していくにあたって、あらかじめ、あなたの不足感についての整理ができていると、より深く癒しが起こりやすくなるかもしれません。

もし今、「頑張っても満たされない」「比べて落ち込む」「自分を責めてしまう」感覚があるなら、
その不足感は“あなたが足りないから”ではなく、心の仕組みとして起きている可能性があります。

3月のアドバンスでは、不足感を癒やして、自己価値を取り戻す体験をしていきます。

今日は、不足感を理解するための4つの見方をご紹介します。

私の不足感ってこれだ!という発見にお役にたてれば幸いです。



■相対的剥奪という不足感(比較の不足感)

【原のひとこと要約】:比べた結果「自分は不当に少ない」と感じるほど、怒りや悔しさが燃えやすい不足感です。


相対的剥奪は、誰かとの比較が引き金になって生まれる不足感です。
比較の結果、「自分は本来得られるはずのものより少ない」「不当に少ない」と感じると、怒り・不満・悔しさが強くなりやすいのが特徴です。

例えば…

「同じ部署で同じ成果を出しているのに、同期のAは評価されて私は評価されない。納得できない。私だって同じように扱われるべきなのに、どうして私だけこんなに低く見られるんだろう。」

「妹の方がお手伝いは少ないのに、親は妹ばかり褒める。私はずっと支えてきたのに、報われない。公平じゃない気がして悔しい。」

「友人たちは家族に応援されて挑戦できているのに、私は『堅実にしろ』と言われてばかり。みんなと同じように応援されてもいいはずなのに、私だけ機会が少ないのはお家に生まれてきたの不当だと思う。」

こう感じる時は苦しいですよね。
※不公平さが実際にある場合もあります。ここでお伝えしたいのは、事実の正しさというよりも、「不公平だ」という感覚が心の中で燃え続けると、ストレスが大きくなりやすいという心の仕組みの話です。

状況によっては、気持ちを伝えたり、交渉したりして環境を調整することが解決になる場合もあります。
ただ、訴えても相手が変わらない時はつらいものですよね。

そのような状況の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
悲しい思い、さみしい思い、悔しさ、怒りなどが、ますます強くなっていらっしゃるかもしれませんね。

そんな時に、“自分で自分を認める(自己承認)”がストレスを緩めてくれることがあります。

例えば、「悔しさが出るほど真剣だったんだよね」「ここまでよくやってきた」と、自分の努力や気持ちを自分で受け取ってあげる、という具合に。

自己承認が育つと、相手の評価や比較に引っ張られにくくなり、相手の言動に依存せずに落ち着きを取り戻しやすくなります。

また、その痛みを誰かに話したり、言葉にしたり、涙を流したりして、感情を外に出していくことも、ストレスを緩めてくれることがあります。

もしこのタイプが強い方は、比較で削れた自己価値を回復させるために、今回のグループワークで得られる「承認」と「受け取り」が役立つかもしれません。



■自己不一致という不足感(理想・べきの不足感)

【原のひとこと要約】:理想や「こうあるべき」と今の自分を比べて、失格のように感じてしまう不足感です。


不足感の原因は一つではありませんが、その中の一つに自己不一致があります。
自己不一致は、「こうありたい自分(理想)」と「今の自分」が一致していないと感じる時に生まれやすい不足感です。

不足感の正体が“他人との比較”ではなく、“自分の理想との比較”になっているケースです。
また、理想だけとは限らず、“こうあるべき”という思い込み(=べき)とのズレから不足感が生じることもあります。
(理想=こうなれたら嬉しい/べき=こうしなければならない)

例えば…

「本当は落ち着いて対応したいのに、焦って言い方がきつくなってしまった。理想の自分と違っていて足りてないな…と落ち込む。」

「言いたいことを言える自分でいたいのに、黙ってしまった。自分は足りてないなぁ…と情けなくて自己嫌悪になる。」

「優しい母でいたいのに、イライラしてしまった。私はダメだ、足りてないと責めてしまう。」

こういう時も、めちゃくちゃ苦しいですよね。

理想とのズレは、中心としては落胆・失望・悲しみが出やすく、羞恥や自己嫌悪が混ざりやすいです。
一方で、“こうあるべき”とのズレは、不安・焦り・罪悪感が出やすく、恐れ・緊張・イライラ・自罰が混ざりやすいです。

自己不一致のストレスは、「理想や、べきに届いていない=失格」と、理想を“合否判定の道具”に使ってしまうことで大きくなりやすいです。

理想をあなたの合否判定の道具にするのではなく、あなたが成長する方向を示すコンパスとして扱ってあげると、楽になるかもしれません。

また、“セルフ・コンパッション(自分への思いやり)”といって、
自分を責めて追い込むのではなく、自分の味方として思いやりを向ける姿勢が、苦しさをやわげるのに有効になることがあります。

例えば、
「なんでできないんだ」と自分に言うのではなく、
「今つらいよね。それでも一歩一歩近づけるよう、よくやっているよね」
という具合に。

あなたが、あなたの味方になってあげる。これ大切です。

理想を“合否判定”から“方向(コンパス)”に戻す練習は、一人でやるより“場の力”で進みやすいので、アドバンスのワークが相性がいいです。



■スカーシティという不足感による現象
(不足感により視野が狭くなる現象)


【原のひとこと要約】:「足りない」に意識が張りつき、選択肢が見えなくなることで苦しくなる現象です。


スカーシティは、「足りない」という感覚が強くなることで、注意や思考がその一点に張りつき、視野が狭くなりやすい状態です。
本当に足りない場合だけでなく、客観的には足りていても、主観的に「足りない」と感じている場合でも起こり得ます。

例えば…

「お金が足りない気がして、頭の中がずっと不安でいっぱいになる。冷静に考えれば打てる手があるはずなのに、焦りで何も見えなくなる。」

「時間が足りないと思うと、目の前のことしか見えなくなり、かえって効率が落ちていく。」

「相手の愛情が足りない気がして、そのことばかり気になり、他の愛情表現が目に入らなくなる。」

こういう時も苦しいですよね。
スカーシティのストレスは、「足りないもの」に意識が独占されることで、選択肢が見えなくなるところにあります。

そんな時は、まず
「今、視野が狭くなっているだけかもしれない」
と気づくだけでも、少し楽になることがあります。

そして、すぐに完璧な解決を目指すよりも、「今日できる小さな一手」を決めることが役立つこともあります。

また、ひとりで抱えるほど視野は狭まりやすいので、誰かに相談して「別の見方」を入れてもらうことも、ストレスを緩めてくれることがあります。
仲間やカウンセラーに相談するのも有効な手立てですね。

もしこのタイプが強い方は、“一人で抱えるほど視野が狭まる”ところを体感的にほどいていくために、仲間の視点や承認を受け取る練習が大きな助けになります。



■SDT(自律性・有能感・関係性)が阻害される(不足する)ことによる問題



【原のひとこと要約】:努力不足ではなく、心の土台(選べる・できる・つながれる)が阻害される不足することで心の活力が出にくい問題が生じます。


不足感の中には、努力や根性の問題ではなく、心の土台となる欲求が満たされにくくなっていることで起きているものがあります。

自己決定理論(SDT)では、心のエネルギーに関わる欲求として、主に 自律性・有能感・関係性が重要だとされています。
・自律性:自分で選べている感覚
・有能感:できている・役に立てている感覚
・関係性:つながっている・大事にされている感覚

例えば…

「やらされている感覚が強く、何をしても心が動かない。」(自律性が満たされにくい)
「頑張っても評価されず、できている感覚が持てない。」(有能感が満たされにくい)
「誰にも頼れず、ひとりで抱えている感じがする。」(関係性が満たされにくい)

こういう時に、「不足感を埋めるためにもっと頑張らねば」とすると、むしろ心は消耗してしまうことがあります。

なぜなら、不足感の正体はあなたの能力が足りないのではなく、心の燃料(活力)が湧きにくい状態になっているからかもしれないからです。

そんな時は、環境や関わり方の中で、
・小さなことでも「選択している感」を取り戻す工夫をする(自律性を満たしていく)
・小さなことでも「達成感」を増やす工夫をする(有能感を満たしていく)
・少なくても「つながり」を感じられる場を作る(関係性を満たしていく)

といった形で、心の燃料を戻すことが、ストレスを緩めることにつながることがあります。

不足感が強いときほど、「私は足りない人間だ」と結論を急がず、ご自身の心の土台が今どうなっているかを見直してあげることが大切かもしれません。
そして、それが自己価値を取り戻す助けになります。

もしこのタイプが強い方は、頑張り方を増やすより“心の燃料を戻す”体験が大切になります。
アドバンスでは、つながりの中でその感覚を取り戻していきます。



■人が人を癒す

今回は「不足感を理解する4つの見方」と、「その時のポイント」をご紹介しました。
そして、人が人を癒すことがあります。

ヒーリングワークで出会う仲間に、承認の言葉をもらえた。
あなたの味方になってくれる言葉をもらえた。
仲間の言葉で視野が広がった。
そんな経験があるかもしれません。

逆に、あなたの言葉が誰かの不足感を癒すこともあるかもしれませんね。



■あなたが感じている不足感は?

あなたが感じている不足感はありました?

もしどれか一つでも「これ、私かも」と感じたなら、3月のヒーリングワークアドバンスはきっとお役に立てると思います。

今の不足感が、もし少しでも日常を苦しくしているなら、先延ばしにせずにケアしてあげてください。
3月アドバンスでは、承認と受け取りを体感しながら、不足感に振り回されにくい心の土台を作っていきましょう。
うまくできるかな?と思わなくて大丈夫です。あなたのペースで、一歩ずつ進めていきましょう。

あなたのご参加をお待ちしております。

▼△▼△3月ヒーリングワークアドバンス▼△▼△
日時:3/20(金) 10:00-18:30
3/21(土) 10:00-18:30
会場:ZOOM
講師:原裕輝・大門昌代・大塚統子
料金:2日 ¥48,400
お申込み:3/19(木)15:00締切
お支払い:3/19(木)15:00締切
ミーティングID発送:3/19(木)18:00までに送ります。

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