こんにちは。
原裕輝です。
いつもありがとうございます。

●今回の記事の概要

パートナーシップをよくしたい時、「与えることが大事」という記事を見ることがあります。

実際、その通りなことも多いのですが、やってみたのに相手が全然変わらない……なんてこともありますよね。

そんな時に「やっぱり無駄だった」と結論を急がなくてもいいのかもしれません。

今回は、与えることが関係にどんな影響を与えるのか、そしてうまく届かない時に見直したいことについて書いてみました。

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今日のテーマ
パートナーシップを改善する方法|愛を与えても変わらない時の考え方

*こちらの記事はアメブロに掲載したものを、原の公式ブログでも読めるように掲載しています。

文:心理カウンセラー 原裕輝(はらひろき)


■記事で見る「与えること」は役に立つの?

世の中には、恋愛や夫婦関係をよくすることについて書かれた記事がたくさんあります。
その中には、「パートナーとの関係をよくするためには、まず自分から愛を与えることがポイントになる」といった内容のものも少なくありません。

なかには、「相手からの愛が足りないと不満を言うのではなく、まずはあなたから差し出しましょう」といった、少しきびしめの記事もあったりします。

実は、私のカウンセリングでも、状況によっては
「与える姿勢を意識してみると、関係の改善に役立つかもしれません」
とお伝えすることがあります。

実際、与える姿勢を持ってみることが、パートナーシップの改善に役立つケースは少なくありません。


■与えることが相手の「与えたい気持ち」を引き出す理由

その理屈は、次のようなものです。

1:あなたが愛を与えると、パートナーは「嬉しい」とか「大切にされている」といった良い気持ちになる。

2:その良い気持ちを感じさせてくれるあなたに対して、好感や好意、好きという気持ちが湧いてくる。

3:すると、好感や好意、好きという気持ちが湧いてきたパートナーは、その対象であるあなたに何かしてあげたい(つまり「与えたい」)という思いが湧いてきやすくなる。

4:パートナーがあなたに何かしてあげたい(つまり「与えたい」)という姿勢でいることが多いと、あなたもまた「嬉しい」とか「大切にされている」といった良い気持ちになる。

2に戻る。

つまり、2、3、4の「あなた」と「パートナー」を入れ替えて考えると、
2→3→4→2→3→4
という循環が起こる、という理屈です。


■愛を差し出しても反応が薄い時、すぐに諦めなくていい

ただ、ここでひとつ問題があります。

そんな記事を見て実践してみたクライアントさんから、

「彼との関係を修復するために、一度、私のほうから愛を差し出してみようと思ってやってみました。けれど、あまり彼は変わりませんでした。私たちの関係はもうよくならないんですかね……」

というお話を聞くことがあります。

このように、自分が与えたからといって、すぐに相手も与え返してくれる、という結果にならないこともあります。

「よし、やってみよう!」と頑張ったのに、目に見える変化がないと、がっかりしちゃいますよね。

でも、そこで
「やっぱり与えても私たちの関係はよくならないんだ」
と早めに結論を出さなくてもいいかもしれません。

一度試してみた段階で関係の改善が見られなかったとしても、まだ希望を持っていい段階、ということは少なくないのです。


■好感度貯金をしていこう

なぜかというと、ここにはタイムラグがあるからです。

パートナーがあなたから愛を受け取って、良い感情を抱いたとしても、その効果がすぐに表に出るとは限りません。

特に、不仲な時期が続いていたり、相手の心の中に否定的な感情がたくさん溜まっていたりする時は、なおさらです。

せっかく好意的な感情が生まれても、それ以上に否定的な感情が心の中にたくさん残っていると、どうしてもそちらのほうが勝ちやすいんですね。
だから、関係の変化が見えるまでには、少し時間がかかることがあります。

イメージとしては、貯金箱みたいなものです。

あなたが愛を与える。
すると、相手の心の中に、好感や好意や「好き」という気持ちが少しずつ入っていく。

一回でいっぱいになるわけではありません。
でも、続けていくことで、少しずつ、少しずつ溜まっていきます。

そして、その気持ちがある程度溜まってくると、相手の中に
「自分もこの人に何かしてあげたい」
という気持ちが生まれやすくなるわけです。

つまり、変化が起きないのではなく、まだ心の中で積み上がっている途中ということもあるんですね。

ですから、一度だけではなく、相手の心に好感や好意が少しずつ溜まっていくように、与えることを継続していくことで変化が生まれることは少なくありません。


■愛が届かない時は、形やタイミングを変えてみる

もうひとつ、大事なポイントがあります。
それは、与えたものが必ずしも相手の喜びにつながるとは限らない、ということです。

たとえば、ある女性が
「彼を喜ばせたい」
と思ったとします。

そして思いついたのが、サプライズで盛大な誕生日パーティーをすることでした。

合い鍵を持っている彼女は、彼が帰ってくる前に彼の家で、たくさんの人を呼んでサプライズパーティーの準備をしたとします。

ところがその日、彼は会社の人間関係でかなり心がすり減っていて、
「今日は帰って静かに過ごしたいな・・・」
と思いながら帰宅したとします。

そこで玄関を開けた瞬間、

「お誕生日おめでとうー!」

と大勢の友人たちが登場。

彼としては、
「気持ちは本当にありがたいんだけど……今日はちょっとしんどい……」
となるかもしれません。


こんなふうに、せっかく与えたものでも、相手の状態やタイミングによっては、思った通りに喜びにつながらないことがあります。

そうなると、与えた側としては、がっかりしちゃいますよね。

でも、そこで
「せっかく与えたのに喜ばないじゃない」
「相手も何かしてあげたいモードにならないじゃない」
と、一回で結論を出さないことも大切です。

単に、その形やタイミングが相手に合っていなかっただけかもしれません。

そんな時は気を取り直して、また別の形で与えることを試してみる。
そうすると、パートナーの心の中の“好感度貯金”が増えていくかもしれません。


■愛も“長期・分散・積み立て”で考えてみるといいかも

ちょっとした小話ですが。
ニュースを見ていると、株とか、NISAとか、ゴールドがなんちゃらかんちゃら……と、投資の話題を目にすることがあります。

投資の考え方の中に、長期・分散・積み立てというものがあるそうです。

私も投資は専門家ではありませんのでざくっとしか理解していないのですが、聞くところによると、

「一発で大きなリターンを得ようとして、ひとつのものに全部を突っ込むと、もしそれがダメになった時のダメージが大きい。だから、いろんなところに分散しながら、長期でコツコツ積み立てていくほうが、結果として安定しやすい」

という考え方のようです。

以前、投資をされているクライアントさんに、こんな話をしたことがあります。

「パートナーシップも、一発でリターンを求めようとせずに、長期にわたって、いろんな形で愛を与えていく。
そして、相手のハートに愛を少しずつ蓄積していく。
すると、やがて愛のリターンが返ってくることがあります。
愛も“長期・分散・積み立て方式”で考えてみてもいいかもしれませんね」

そうお伝えしたら、
「その例えはイメージしやすいです(笑)」
と言われていました。

まあ、愛をNISAみたいに言うな、というツッコミはあるかもしれませんが、イメージとしてはわりと近いのかもしれません。


■与え疲れした時は、まず自分を支えてあげましょう

パートナーシップをよくしたい。修復したい。
そう思われている方は、与えることをしばらく続けてみる、ということを試してみてもいいかもしれません。

もしかしたら、やってみる中で、がっかりすることもあるかもしれません。
すぐに結果が出るものではないと頭ではわかっていても、
「これで本当に良くなっていくのかなぁ……」
と不安になることもあるかもしれません。

与えても、与えても、手応えがなくて、与え疲れしてしまうこともあるかもしれません。

そうやって心が疲れてくると、与える姿勢を続けることそのものが苦しくなってしまうことがあります。

ですから、がっかりした時、不安になった時、与え疲れしてしまった時は、ひとりで抱え込まないでくださいね。

友だち、家族、同僚、カウンセラーなど、
誰かにあなたのことを支えてもらってください。

支えてもらいながら、いったん心を立て直して、またリスタートしてみてくださいね。

あなたのパートナーシップが、今より少しでもあたたかく、幸せなものになっていくことを祈っています。