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こんにちは。
カウンセリングサービスの原裕輝です。
いつもありがとうございます。


ここ最近の私はテレワークで自宅にいることが多いです。
例年のように毎日外を歩いて秋風を感じたり、植物の色合いが変わる等を見ることが少ない為、例年より季節の変化を感じるシーンは少なめ。


先日、ネットを見ているとマクドナルドの月見バーガーの宣伝をが目にはいりました。
「ああ、秋になったんだなぁ」と、そこで季節の変化をしみじみ感じたのでありました(笑)


さてさて、今日のテーマは、補償行為の恋愛をテーマにしたいと思います。

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今日のテーマ

自分を隠したくなる恋愛〜補償行為の恋愛〜
※この記事はアメブロにもアップしています。

文:心理カウンセラー 原裕輝(はらひろき)


■補償行為

人は自信が無いところや、コンプレックスがあるところや、自分自身が良くないと思っているところなどがあると、その部分を隠そうとし、それを補うことをしたりすることがあります。


例えば、

整理整頓が苦手な女性がいて、ご本人が

「私は雑だ、がさつな女だ」

と、コンプレックスに感じていると、自分自身が自分のそのような面をよろしくないように思っていないように、人が自分のそのような面を知ると良く思われないのではないかという心理が働きます(これを心理学では投影と言います)。



すると、本人が思っている、雑、がさつと思っている面を他人には隠し、人前ではきっちりしている人になろうとしたりします。


このような、何かを隠し、何かを補おうとする行為を心理学では“補償行為”と言います。


何かを隠そうとする行為、何かを補おうとする行為は悪いことではありません。
別にしたっていいんです。


だけど、難点はあります。
それは、使ったエネルギーの割に得られるものが少ないことがあるということなんです。


補償行為の特徴はコスパが悪いことがあるという言い方もできます。


■補償行為の恋愛

例えば、
A子さんという 女性がいたとします。


A子さんは、ご自身のことを、
『私は外見的にも、内面的にも魅力的と思えるところがない。何かの取り柄があるわけでもない。特段、良いところがないつまらない人間だ』
と思っていたとします。


そうすると自分が自分のことを良いところがないつまらない人間だと思っているように、人も自分のことを知ると、良いところがないつまらない人間だって思うんじゃないかという投影の心理が働きがちになります。


すると好きな人ができると、そんな自分を隠そうとします。
だって、つまらない人間って思われたくないですから。


隠すだけではなく、何かを補おうとする心理が働いたりします。


A子さんは、そのままの自分は“良いところがないつまらない人間だ”と思い込んでいるので、普段の自分のキャラを隠そうとしたりします。


それだけではなく、好きな人に好かれる為に何かを補おうとします。
好きな人の話に合わせたり、
どんな時でもニコニコしたり、
嫌なことがあっても嫌とは言わず、
ネットや雑誌に載っている『こんな女性がモテる』というキャラを頑張ってやったりしちゃうんです。


そうやって
普段の自分を隠して、
好かれそうな要素を補ったりと頑張った結果、彼がA子さんのことを気にいって付き合おうことになったとします。


頑張った甲斐がありましたね!


しかし、こういうケースの場合、付き合ってからある問題点がでやすいんです。


どんな問題点だと思います?


■自分を隠さない選択

それは、A子さん的には、
彼氏が好きになったのは、
今まで彼の前でしていた、
好きな人の話に合わせて、
どんな時でもニコニコして、
嫌なことがあっても嫌とは言わずに、
ネットや雑誌に載っているこんな女性がモテるというキャラを頑張った私であって、
普段の私ではないと、
A子さん的に思いますから、
彼氏が「好きだ」
とか
「君みたいに僕のタイプにぴったり当てはまる女性はいない」
など言われても、
本当に好かれているとか、
愛されているとかが感じにくくなってしまうといという問題がでてきやすいんです。



そして、
普段の自分を隠して、
好かれるキャラを頑張った自分のことを彼に好きになられていると思っているので、これをやめたらどうなるんだろう?という不安もでてきやすくなります。


すると、つきあってからも自分を隠し続けることが続くんです。
これって疲れそうですね。


このA子さんは、
自分を隠して、
何かを補って、
得られたものが彼に好かれるというものだったんですが、
本当に好かれている、愛されていると感じるものは得られず、
そしてこれを辞めたらどうなるんだという不安を抱えながら付き合い続けるとしたら、
使っているエネルギーの割には得られているものが少ないと言えるかもしれません。


自分を隠して、何かを補ってという補償行為をすることが悪いわけではありません。
その選択も有りです。


しかし、A子さんのケースように使った補償行為はエネルギーの割には得られているものが少ない形になってしまうことがあるという補償行為の特性を踏まえて、違う選択をとってみるのも有りだと思うんです。


それは勇気がいりますが普段の自分を隠さないでおこうという選択です。


その自分を好きになってもらった時は、本当に好かれている、愛されているというを感じやすいでしょうから。


■補償行為と違うところにエネルギーを投資してみる

A子さんの場合は、
自分のことを良いところがないつまらない人間だと思ってしまっていたので自分を隠して、自分が思った好かれるキャラをしているというお話でした。


A子さんの場合は、
使ったエネルギーの割に得るものが少ない補償行為という方法にエネルギーを投資をし続けるよりも、
「私は良いところがないつまらない人間だ」
と思っている

自信のなさを変えていこう!
とか、
自分を肯定できるようになろう!
ということにエネルギーを投資したほうが使った労力に対しての得られるものは多そうです。


そこにエネルギーを投資をして
自分は価値ある存在なんだ!
自分はこれでいいんだ!
と思えるようになると、
好きな人の前で自分を隠すこともいらないし、
隠してない自分を好きになってもらえると本当に愛されてるって感じられるし、これをやめたらどうなるんだという不安を感じ続ける恋愛もしなくていいですからね。


もし、私も自分を隠すことにエネルギーを割いているなぁという人がいらっしゃいましたら、違うことにエネルギーを投資することを検討してみるのもいいかもしれませんね。


何かのヒントや参考になれれば幸いです。
今回も読んでいただいてありがとうございました。