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こんにちは。
いつもありがとうございます。

パートナーシップで起こる依存と自立の話が今日のテーマです。
お楽しみに。

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より幸せなカップルになる為に依存と自立のお話



■目次




文:心理カウンセラー 原裕輝(はらひろき)

●カップルでの依存と自立は逆転する



パートナーシップでは片方が依存のポジションでいることになり、もう一方が自立のポジションにいることになることが多いです。


依存のポジションでは、愛される、愛されたい、助けてもらう、頼る、受け取る、などの立ち位置でいることが多くなります。
自立のポジションでは、愛する、愛したい、助けたい、頼りにされる、与えるなどの立ち位置でいることが多くなります。


需要と共有の関係性のようなもので、
・愛されたい側と愛したい側
・受け取る役割と与える役割

などなど、
どちらか側が依存側でいること、どちらか側が自立側でいることでバランスが取れたり、役割分担ができたり、お互いに心地よいポジションでいれたりします。


どちらが依存側になり、どちらかが自立側になるのですが、これは固定されているものではないのですね。


例えば、
付き合いだした当初は、
女性が依存側で、男性が自立側だったとします。


「私に振り向いて欲しい」
「私のことをどう思っているの?」
「もっと関心をもって欲しい」
「私のことをもっと気にして欲しい」
「趣味も大切かもしれないけど、私の為に時間を取って欲しい」
「もっと愛して欲しい」


などなどに気もちが向いている女性がいたとします。
彼の気持が自分に向いているかどうかが気になり、彼の気持が向いていることがわかると気持が安定し、彼の気持ちがよく分からないと不安定になるそんな依存的な恋愛をしている女性がいたとします。


じゃあ、このままずっと女性は依存側でいるのかというと、これが逆転することって結構あるんですね。


しばらく付き合っていると、女性が自立側になり、男性が依存側になったりすることがあります。


男性側が、
「なぁなぁ、もっとかまってくれよ」
「もっと、俺の話に興味持ってくれよ」
「友達づきあいが大切なのはわかるけど、友達と遊びにいかれるとさみしい・・・」


というような男性のほうが依存的な気持ちを持ちがちになり、女性側はそんなことは思わないようになるなど、依存と自立が逆転したりするんです。


この依存と自立の逆転は、一度っきりではなくカップル間(パートナー間)で、何度も何度も入れ替わっていきます。


●依存タイプと依存タイプのカップルで起こる問題



依存タイプの方と依存タイプの方がカップル(パートナー)になる組み合わせだとどうなるのでしょう?


「私に愛されていると感じさせて」
「私を安心させて」
「私のことを大切にしていると感じられる言葉や行動をとって」
とお互いに求めあいます。


すると、お互いに何かをもらう側(してもらう、関心をもってもらう、愛してもらう、などなど)のポジションでいようとする依存のパワーストラグルが起こることがあります。


片方がもらおうとする側にいるということは、もう片方はそれを満たしてあげなければいけない側になることになるので、自分がもらおうとする側のポジションでいようとカップル間で取り合いをしようとすることが起こるのです。


例えば・・・


「私は、会社で嫌な事があってしんどかったよー」
(本音・大変だったねとか慰めてほしいなぁ)

「そうなの、実は僕のほうも会社でトラブルがあってしんどい一日だったんだ」
(本音・大変だったのねと言って優しくしてくれないかなぁ)


「そっか大変ね。私のほうは、会社で先輩に些細なことでネチネチずっと言われて一日中しんどかったのよね〜」
(本音・実は僕のほうもって・・・自分のほうに話題をもっていかないでよね。私がしんどかったと言っているんだから、私の話を聞いて慰めてくれるべきでしょ!)


「先輩にネチネチ言われるって大変だったね。僕なんか会社であったトラブルを上司は僕のせいに押し付けてさ、明日もそのトラブル対応しなければいけなくて、それを考えると今からブルーだなぁ・・・・」
(本音・僕は今もブルーな気持ちを引きずっているんだから、気持が晴れるようにまずは僕の話を聞いてくれよ)


という感じでお互いに何かもらうポジションの取り合いをするのが依存のパワーストラグルです。


依存タイプと依存タイプの組み合わせは、需要と供給という言葉で例えると「需要と需要」の関係になりますから、
供給する側がいない関係になっちゃいますね。


この組み合わせの場合は、
どちらかが(できたらお互いに)与えることを成長のテーマにすると幸せ感が増えていきやすいです。


●自立タイプと自立タイプのカップルで起こる問題



お互いが自立のタイプのカップルの場合は、どうなるのでしょうね?


自立と自立の関係だと、お互いに自分の面倒は自分で見たいと思い、できるだけ相手に負担をかけずにいたいという気持が強いタイプの組み合わせになります。


自立タイプの人は、与えることが得意です。
一方、受け取ることのほうが苦手になりがちです。


その傾向が強すぎるカップルだと、
お互いに何かしてあげることに意義を見いだし、それをしようとしますが、お互いに上手く受け取れないという組み合わせになってしまうことがあります。


例えば・・・

「あなたが前に仕事が忙しくてジムに行く時間もなくて運動不足だなって悩んでいたらから、家にランニングマシンを置こうと思ったんだけど、どう?」
と夫の為に何かしてあげたいと思う奥様が言うと、

「いいよ、いいよ。僕の為にランニングマシンを買って貰うとスペースもとってしまって部屋が狭くなって迷惑をかけるし、僕が夜ジョギングがすればいいことだから、そんなにしてもらわなくていいよ」
と上手く受けれない夫が言う。

というように、
何かしてあげたい側と、それを上手く受け取れない側の組み合わせになるという問題が生じたりします。


需要と供給の言葉を使うと、「供給と供給」の関係になりますね。


この場合は、どちらかが(できたらお互いに)受け取ることを成長のテーマにすると幸せ感が増えていきやすでしょう。

●より幸せなカップルになる為の成長のテーマ



カップル間(パートナー間)で、
依存のポジション側は貰うことに意識が向きやすく、逆に、してあげることの意識を持つことが苦手になりがちになり、
自立のポジション側はしてあげたいことに意識が向きやすく、逆に、してもらうことの苦手になりがちです。



お互いに、
自分の苦手のほうを成長のテーマとすると、
さらにパートナーシップでの幸せ感が増えたり、
ネガティブな気持ち(悲しい、寂しい、腹が立つ等々)になることが少なくなり、
より仲の良いカップルになっていきやすいでしょう!


お互いに成長していく為のテーマ、より良いカップルにしていく為のテーマは違ってくるわけですね。


成長していく為のテーマ、より良いカップルにしていく為のテーマは違ってくるので、
まず、自分のポジションはどちら側なのかを把握しておくことは大切です。
(例えば、自分が依存側であることを把握せずに、してもらうことをテーマにすると、より良くなる為のテーマにそわなくなってしまいますね)


その為、まずは、
「私はパートナーシップでは自分はどちらの側でいるんだろう?」
と考えるところからスタートしてみてはいかがでしょうか?


もし、よかったらご一考してみてくださいませ。